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情報検索の基礎知識
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事例3
事例3. 国文学・アーカイブズ学論文データベースによる論文検索
1. トップページの機能
国文学・アーカイブズ学論文データベース のリンクは下記から。
検索対象のデータベースは「国文学」と「アーカイブズ学」に分かれており、タブをクリックして選択する。
それぞれの画面に、選択したデータベースの説明、「簡易検索」用検索ボックス、「詳細検索画面へ」のリンクがある。
- 以下は、「国文学論文をさがす」を選択した場合の画面の一部
- 以下は、「アーカイブズ学文献をさがす」を選択した場合の画面の一部
2. 国文学・アーカイブズ学論文データベース の特徴
(1) 収録対象
- 日本文学・日本語学・国語教育の研究論文。
- 雑誌・紀要だけではなく、単行本などに収録された論文も含む。
- 論文だけではなく、翻刻・複製なども含む。
- 作成時期の違いによってデータ採取方式が異なる場合があるので、注意が必要。
(2) AND 検索
- 項目内=可能。ブランクで区切る。
- 項目間=可能。プルダウンメニューで「AND」を選択。
(3) OR 検索
- 項目内=可能。「OR」で区切る。
- 項目間=可能。プルダウンメニューで「OR」を選択。
(4) NOT 検索
- 項目内=可能。「-」で区切る。
- 項目間=可能。プルダウンメニューで「NOT」を選択。
(5) 部分一致検索
- 基本が中間一致。
- 前方一致=不可。
- 後方一致=不可。
- 両端一致=不可。
(6) フレーズ検索、完全一致検索
- フレーズ=説明はないが、可能。前後に「"」を付ける。
- 完全一致=不可。
(7) 正規化
- 全角と半角=区別しない。
- 大文字・小文字=説明はないが、区別しない。
- ひらがな・カタカナ=説明はないが、区別しない。
- ひらがな・カタカナの大小 (アァ、ツッ、ヨョ、など) =説明はないが、区別しない。
- 漢字の異体字=区別しない。
- 記号=説明はないが、区別する。
(8) その他
- 検索用のキーワードとして、時代分類や分野、作者名、作品名など、さまざまな情報が追加入力されている。
- タイトルにないキーワードも検索に利用できるため、必要な論文をかなりの精度で適切に絞り込むことができる。
- ただし、キーワードの追加は完璧ではないので、その点は注意が必要。
- ページ数は、基本が「総頁」。1998年以降、「開始頁」と「終了頁」も入力されるようになった。
3. 国文学・アーカイブズ学論文データベース の検索例
(1) 簡易検索:「石井桃子」
- 最も単純な検索。
- タイトルや著者など、データのどこかに一致すればヒット。
(2) 詳細検索:「論文表題=石井桃子」、「掲載誌名=ユリイカ」
- 詳細検索では複数の項目を使用できる。
- 複数設定した場合は、項目間の「AND」「OR」「NOT」も可能。
(3) 「時代分類/分野」から、「上代文学」の「風土記」の例
- 画面に表示された項目を選択してクリックすると、該当する文献の一覧が表示される。
- キーワードが思いつかない場合にも便利。
- ここでは、「上代文学」の「風土記」を選択してみる。
- 結果の一覧表示例。
- この場合は、1180件ヒット。
(4) 詳細表示画面の例:「特集:高楼方子&富安陽子―「児童文学」は、いま 「あこがれ」の行方―長編ファンタジー作品について」
4. 引用データの入手
上記 (2) でヒットした13件の引用データをダウンロードする例
- ファイルは、EXCEL 形式で提供される。
- 検索結果一覧画面で、左上の「ダウンロード」をクリックすると、ダウンロードが開始される。
- ブラウザの設定により、自動的に Excel が起動してファイルが表示されたり、処理方法の選択画面が表示されたりする。
- 以下は、処理方法の選択画面が表示された場合の例。
- ここで、ファイルを保存するを選択すると、保存する場所とファイル名を入力する画面が表示される。
- また、プログラムで開くを選択すると、自動的に Excel が起動してファイルが表示される。
- 保存したファイルを Excel で開くと、以下のような画面が表示される。