所在記号 (location mark, location symbol)
個々の資料について、各図書館内での所在場所を示す記号。多くの場合、その図書館で採用している分類法による分類記号と、同一分類記号の中の排列順を決める図書記号や巻冊記号とを組合わせて用いる。ロケーション・マークともいい、別置図書などの所在を示すものは別置記号ということもある。いわゆる請求記号のことを所在記号ということもある。総合目録などの個々の記入に対し、その資料を所蔵している図書館名、文庫名などを示すために記載しておく略語または記号も所在記号であり、データベースや一般の蔵書目録などにも用いられる。
1段目 | 分類記号 | 日本十進分類法 (NDC) を使用する場合が多い。
別置記号を冠する場合もある。 |
2段目 | 図書記号 | 著者記号を使用する場合が多い。
受入順の一連番号や、出版年順の年代記号等を使用する場合もある。 |
3段目 | 巻冊記号 | 多巻ものや全集の各巻の順序を表す数字を使用する場合が多い。
複本を区別するために、複本記号を使用する場合もある。 |
図書記号 (book number)
同一の分類記号をもつ図書を排列・検索の便宜のために個別化し、順序づける目的で与える記号。ブックマーク (book mark) ともいう。文字のみ、数字のみ、および文字と数字の組合せによるものの3種があり、分類記号とともに〈請求記号〉または〈所在記号〉を構成する。図書の受入 (うけいれ) 順に一連番号を与える受入順番号方式、同一著者の著作をまとめるための著者記号の方式、出版年順による年代記号の方式などがあり、大図書館ではこれらを組み合わせて用いることが多い。著者記号と書名や版を示す〈著作記号 (work mark)〉とを組み合わせる方式もよく用いられる。必要があればこれらに、分冊形式の図書に用いられる〈巻冊記号 (volume number)〉や、複本を示す複本記号、別排架を示す別置記号 (location number, 配置記号ともいう) などがあわせて付けられる。
著者記号 (author mark)
図書記号の一種で、同一分類番号が付けられた図書を著者名の順に排列するための記号。同一主題の同一著者の著作を書架上で集中させることができる。多くは著者名の初字 (1ないし2~3字) と数字との組合せで構成されているので、著者番号ということもある。カッター (C.A. Cutter, 1837-1903) の考案した〈カッター著者記号表 (Cutter Table)〉や、これにサンボーン (K.E. Sanborn) が手を加えた〈カッター・サンボーン著者記号表 (Cutter-Sanborn Table〉あるいは『日本著者記号表』のような、著者記号表 (author table) に基づいて各図書に付与される。中小図書館などでは簡略に、著者姓名の初字1字、ないし2~3字のみを付している場合もある。
記号の対象とする著者またはタイトルを選択。
個人名の場合は、「姓」を用いる。 宮沢賢治 → 宮沢 ウィリアム・シェイクスピア → シェイクスピア |
著者またはタイトルをヘボン式ローマ字でアルファベットに変換。
外国人の場合は、原綴を用いる。 宮沢 → ミヤザワ → Miyazawa シェイクスピア → Shakespeare |
変換する際に、長音記号は無視する。
東京 → トウキョウ → Tokyo |
アルファベットに一致するものが表にある場合は、それに対応する記号を使用。
Tokyo → To46 |
一致するものが表にない場合は、その直前のアルファベットに対応する記号を使用。
Miyazawa の前後は Mi89 Miyazaw と Mi91 Miyo → Mi89 Shakespeare の前後は Sh12 Shak と Sh13 Shar → Sh12 |
使用されることが少ない名称は、表から省いている場合がある。
その場合は、表は使用せず、アルファベットのみを記号とする。 「Kb」で始まる名称 → 表にない → Kb |
著者名 | 標目のローマ字形 | 著者記号表 |
芥川龍之介 | Akutagawa | A39 Aku |
川端康成 | Kawabata | Ka91 Kaw |
村上春樹 | Murakami | Mu43 Murak |
夏目漱石 | Natsume | N58 Nats |
ルイス・キャロル | Carroll | C22 Carr |
J.K. ローリング | Rowling | R78 Rowe |
岩手県立博物館 | Iwate Kenritsu Hakubutsukan | I97 Iwat |
日本近代文学館 | Nihon Kindai Bungakukan | N71 Ni |
世界文学全集 | Sekai Bungaku Zenshu | Se22 Sek |
教職教養講座 | Kyoshoku Kyoyo Koza | Ky5 Kyom |
第1部 総説 | p.19-37 | 第0章 総説 | |
第2部 属性 | p.39-574 | セクション1 属性総則 | 属性の記録 |
セクション2 著作、表現形、体現形、個別資料 | |||
セクション3 個人・家族・団体 | |||
セクション4 概念、物、出来事、場所 | |||
セクション5 アクセス・ポイント | アクセス・ポイントの構築 | ||
第3部 関連 | p.575-628 | セクション6 関連総則 | |
セクション7 資料に関する関連 | |||
セクション8 その他の関連 | |||
付録 | p.629-739 | A.1 片仮名記録法 | |
A.2 大文字使用法 | |||
A.3 略語使用法 | |||
B.1 語彙のリストの用語 | |||
B.2 三次元資料の種類を示す用語と用いる助数詞(追加分) | |||
C.1 関連指示子(資料に関するその他の関連) | |||
C.2 関連指示子(資料と個人・家族・団体との関連) | |||
C.3 関連指示子(資料と主題との関連)(保留) | |||
C.4 関連指示子(個人・家族・団体の間の関連) | |||
C.5 関連指示子(主題間の関連)(保留) | |||
D 用語解説 | |||
索引 | p.740-761 |
使いやすいインターフェイスの提供 |
効果的なソートや絞り込みの実現 |
検索キーワードの支援 |
オリジナルデータが入手できる場合には、簡単な操作でアクセス |
様々な学術情報資源を同一のインターフェースで検索できるディスカバリーサービスの1つであるPrimoと全国遺跡報告総覧でデータ連携を開始しました。
Primoから全国遺跡報告総覧を検索することができます。
このほど、Ex Libris社のディスカバリーサービス”Summon”の検索対象(Central Discovery Index)に“全国短期大学紀要論文索引PLUS” が追加されました。
ディスカバリーサービスとは、さまざまなコンテンツへのシームレスな検索を可能にするオンラインツールで、コンテンツを発見する新しい方法でもあります。最もよく利用されているディスカバリーサービスは、ProQuest のExLibris Primo®およびExLibris Summon、EBSCO Discovery Service、OCLC WorldCat Discovery です。お客様は契約されたコンテンツを図書館カタログに統合することができます。
ディスカバリーサービスプロバイダには、最新のコンテンツからアーカイブコンテンツまで、シュプリンガー・ネイチャーのジャーナルとイーブックの完全なメタデータとフルテキストを提供しています。プロバイダはコンテンツを完全にインデクスすることで、可視化し発見しやすくします。シュプリンガー・ネイチャーはプロバイダと緊密に連携し、コンテンツが完全性と発見可能性を確保できるよう努めています。