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日本目録規則1987年版改訂3版について

配付資料


1. 全体の構成

序説 1)~11) 規則全体に関係する基本的事項の説明
第0章 総則 第1部、第2部、第3部の前提となる規則
第I部 記述 第1章~第13章 書誌記述についての規則
第II部 標目 第21章~第26章 標目の選択や表わし方についての規則
第III部 排列 第31章~第35章 記入や参照を排列する順序について規則
付録 付録1~付録6 全体に関する補足事項や解説
索引 序説から付録までの全体の索引

2. 第0章 総則

0.1 この規則の目的 ・目的は、全国的な標準化を図ること
0.2 この規則で対象とする資料の範囲 ・対象は、図書館が所蔵するあらゆる資料
0.3 目録の構成 ・目録の構成要素は、目録記入と参照
0.4 目録記入 ・目録記入の構成要素は、書誌記述と標目と所在記号等
0.5 MARC ファイルと MARC レコード
0.6 書誌的記録の構成
0.7 記述と標目の機能 ・記述と標目の目的と機能
0.8 書誌階層構造 ・書誌レベルは、上下の位置づけを示すもの
0.9 物理単位 ・形態的に独立した部分
0.10 任意規定、別法、目録担当者の判断 ・任意規定は、本則をさらに敷衍するためのもの
・別法は、本則と別法のどちらを採用するか二者択一
・目録担当者が適切な判断を加える余地を認めている

3. 第1章とその他の章の関係


4. ISBD区切り記号の概要


5. 「第2章 図書」において、よく使われる区切り記号の例

メインタイトルとサブタイトル
本タイトル△:△タイトル関連情報

おっちょこ魔女先生△:△保健室は魔法がいっぱい!
  
役割の異なる複数の責任表示
△/△最初の責任表示△;△2番目以降の責任表示

△/△廣嶋玲子作△;△ひらいたかこ絵
  
責任表示が同一な複数のタイトル
最初のタイトル△;△2番目以降のタイトル

霧のむこうのふしぎな町△;△地下室からのふしぎな旅△;△天井うらのふしぎな友だち
  
出版事項
出版地△:△出版者,△出版年

名古屋△:△風媒社,△2019
  
シリーズ番号のあるシリーズ
本シリーズ名△;△シリーズ番号

図書館学古典翻訳セレクション△;△9
  

6. 第1章と第2章の比較

第1章

1.0 通則
1.0.3.2 p.25 各書誌的事項の情報源(それぞれの資料の情報源は第2章から第13章に。)
1.0.3.2B p.25 補記の記録(角がっこに入れる。)
1.0.6.1 p.27 転記の原則
1.0.6.4 p.28 数字の記録
1.0.6.7 p.28 ISBD区切り記号法
1.1 タイトルと責任表示に関する事項
1.1.1 p.32 本タイトル
1.1.1.1C p.33 情報源によって、タイトルが相違しているとき
1.1.1.2A p.33 ルビ
1.1.4 p.34 タイトル関連情報
1.1.5 p.35 責任表示
1.1.5.1C p.35 2以上の個人や団体
1.1.5.1D p.35 一つの責任表示に、個人や団体が「2まで」の場合と「3以上」の場合
1.1.5.2 p.36 記録の方法
1.1.5.2C p.36 責任表示の補記(角がっこに入れる。)
1.2 版に関する事項
1.2.1 p.37 版表示
1.2.1.1C p.37 刷次は記録しない
1.3 資料(または刊行方式)の特性に関する事項
1.3.0.0A p.38 用いる資料は限定されている(第4章, 第5章, 第9章, 第10章, 第13章)
1.4 出版・頒布等に関する事項
1.4.1 p.41 出版地、頒布地等
1.4.2 p.41 出版者、頒布者等
1.4.2.2 p.42 記録の方法(法人組織を示す語は省略。)
1.4.3 p.42 出版年、頒布年等
1.4.3.2A p.43 西暦紀年で記録
1.4.3.2B p.43 出版年が2年以上(開始年と終了年をハイフンで結ぶ。)
1.5 形態に関する事項
1.5.1 p.45 特定資料種別と資料の数量
1.5.3 p.45 大きさ
1.6 シリーズに関する事項
1.6.1 p.47 本シリーズ名
1.6.6 p.48 シリーズ番号
1.7 注記に関する事項
1.7.1.1 p.49 注記とするものの範囲
1.8 標準番号、入手条件に関する事項
1.8.1 p.51 標準番号
1.10 物理単位
1.10.1.2 p.52 巻次等の区切り記号(巻次等の前に、ピリオド、スペース)

第2章

2.0 通則
2.0.3.2 p.56 各書誌的事項の情報源(標題紙, 奥付, 背, 表紙, その他)
2.0.3.2C p.57 補記の記録(角がっこに入れる。)
2.0.6.1 p.59 転記の原則
2.0.6.4 p.60 数字の記録
2.0.6.7 p.61 ISBD区切り記号法 →1.0.6.7を見よ
2.1 タイトルと責任表示に関する事項
2.1.1 p.61 本タイトル
2.1.1.1E p.63 「標題紙, 奥付, 背, 表紙」のタイトルが異なるとき
2.1.1.2A p.64 ルビ
2.1.4 p.66 タイトル関連情報
2.1.5 p.66 責任表示
2.1.5.1D p.67 2以上の個人や団体
2.1.5.1E p.67 一つの責任表示に、個人や団体が「2まで」の場合と「3以上」の場合
2.1.5.2 p.67 記録の方法(著作の種類を示す語を付す。著, 共著, 作, 文, 画, 撮影, 作曲, 編)
2.1.5.2D p.68 責任表示の補記(角がっこに入れる。)
2.2 版に関する事項
2.2.1 p.69 版表示
2.2.1.1C p.70 刷次は記録しない
2.4 出版・頒布等に関する事項
2.4.1 p.71 出版地、頒布地等
2.4.1.2A p.72 日本の出版地(市名の「市」は記録しない。東京都特別区は「東京」)
2.4.2 p.73 出版者、頒布者等
2.4.2.2 p.74 記録の方法(法人組織を示す語は省略。)
2.4.3 p.75 出版年、頒布年等
2.4.3.2A p.76 西暦紀年で記録
2.4.3.2B p.76 出版年が2年以上(開始年と終了年をハイフンで結ぶ。)
2.5 形態に関する事項
2.5.1 p.78 ページ数、図版数等
2.5.1.2 p.78 記録の方法(アラビア数字。「p」「丁」「枚」「欄」を付加。最終ページの扱いの特例。)
2.5.1.2B p.79 ページ付が2種以上(各ページ付ごとにコンマで区切る。)
2.5.1.2E p.79 2冊以上(冊数を記録。)
2.5.3 p.80 大きさ
2.5.3.2 p.80 記録の方法(センチメートル。端数を切り上げ。)
2.5.3.2C p.81 「縦長本、横長本、枡型本」は、縦×横
2.6 シリーズに関する事項
2.6.1 p.82 本シリーズ名
2.6.6 p.83 シリーズ番号
2.7 注記に関する事項
2.7.1.1 p.84 注記とするものの範囲
2.7.3.7 p.87 内容に関する注記
2.8 ISBN, 入手条件に関する事項
2.8.1 p.92 ISBN

7. 第II部 標目

第21章 標目総則 (p. 313-317)
第22章 タイトル標目 (p. 319-321)
第23章 著者標目 (p. 323-333)
第24章 件名標目 (p. 335-337)
第25章 分類標目 (p. 339-341)
第26章 統一タイトル (p. 343-345)
標目付則 1 片かな表記法 (p. 346-352)
標目付則 2 単一記入制目録のための標目選定表 (p. 353-355)

8. 「標目」の機能


9. 「標目」のポイント

21. 標目総則
21.0.2 p.314 標目の種類
21.0.3 p.314 標目のよりどころ
21.3.0 p.315 標目の表し方(和資料は片かな)
21.4.2 p.315 標目指示の順序
21.6.0 p.316 「を見よ参照」と「をも見よ参照」
22. タイトル標目
22.1.0 p.320 標目の選択
22.1.0.1 p.320 標目とするタイトル
22.1.0.2 p.320 必要に応じて標目とするタイトル
22.2.0 p.320 標目の形
22.3.0 p.320 標目の表し方
23. 著者標目
23.1.0 p.324 標目の選択
23.1.0.1 p.324 標目とする著者
23.1.0.2 p.324 必要に応じて標目とする著者
23.1.0.3 p.324 標目とする出版者
23.2.0 p.324 標目の形
23.2.1.0 p.324 人名
23.2.1.2 p.325 2以上の名称を用いる著者
23.2.1.3 p.325 付記事項
23.2.1.4A p.325 姓名の形を持つ人名
23.2.1.4B p.326 姓または名のみの人名
23.2.1.4C p.326 姓と名から構成されていない人名
23.2.1.4D p.326 外国人名
23.2.2 p.327 団体名
23.3 p.331 標目の表し方
23.3.3 p.331 人名
23.3.3.0 p.331

・姓名の形をもつ人名は、姓と名の間をコンマ、スペースで区切る。

手塚治虫 → テズカ, オサム
ビアトリクス・ポター → ポター, ビアトリクス

・姓と名から構成されていない人名は、全体を一語で表記する。

清少納言 → セイ ショウナゴン
23.3.3.1 p.331 日本人名
23.3.3.2 p.331 東洋人名
23.3.3.3 p.332 西洋人名

・西洋人名で、名がイニシアル形のときは、そのままローマ字で表記する。

R. L. マルチノ → マルチノ, R. L.

・西洋人名で、前置語を伴う姓、複合姓、2語以上からなる姓の各語間には、中点「・」を入れる。

ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ → ラ・フォンテーヌ, ジャン ド
23.3.4 p.332 団体名

片かな表記法

標目付則1. 片かな表記法
1.1 p.346 和語、漢語

・現代仮名遣いとは異なる部分がある。

・助詞「ハ」「ヘ」「ヲ」は「ワ」「エ」「オ」と表記する。

こんにちは → コンニチワ

・「ヂ」「ヅ」は「ジ」「ズ」と表記する。

ちかぢか → チカジカ
1.2 p.347 外来語

・表にない文字の扱いに特殊な規則がある。

1.3 p.348 アルファベット

・アルファベットは、発音に従って片かなで表記する。

CMのすべて → シーエム ノ スベテ

・CiNii Booksでは別法を適用するので、違いに注意すること。

1.4 p.349 数字

・数字は、不自然でない限り次のように表記する。

イチ、ニ、サン、シ、ゴ、ロク、シチ、ハチ、ク、ジュウ

・成語または固有名詞の一部に含まれている場合は、一般的な読みに従う。

四次元 → ヨジゲン

・「シリーズ」の巻号に数字やアルファベットが使われている場合は、数字はアラビア数字で、アルファベットはローマ字で表記してよい。

「中公新書 ; 136」 → チュウコウ シンショ 136

・CiNii Booksでは別法を適用するので、違いに注意すること。


10. タイトル標目と著者標目の入力のポイント


11. 読み方の調査について


12. 入力例: 発想法

タイトルと責任表示発想法△:△創造性開発のために△/△川喜田二郎著
改版
出版・頒布等東京△:△中央公論新社,△2017
形態iv,△230p△;△18cm
シリーズ中公新書△;△136
注記参考文献:△p205-210
ISBN978-4-12-180136-4
タイトル標目ハッソウホウ
タイトル標目ソウゾウセイ△カイハツ△ノ△タメ△ニ
タイトル標目チュウコウ△シンショ△136
著者標目カワキタ,△ジロウ

13. 入力例の情報源

▼標題紙
▼奥付

14. 大きさの入力のポイント


サンプルデータの入力例