本を収納するためのケース。書棚、本棚、本立(ほんたて)などの語と同義であるが、図書館では書架ということが多い。古くは本箱や櫃(ひつ)に平積(ひらづみ)にして保管するのが普通であったが、現代では一般に本を立てて並べるようになっている。図書館では一般に木製またはスチール製の、高さ約225cm、幅約90cmで、棚板(たないた)で6~7段に仕切られているものが用いられ、これを1連(れん)と数えて、横に連続して並べるようになっているものが多く用いられる。【以下、略】
書庫や開架室での書架の並べ方をいう。基本的には、壁面に沿って書架を配置する〈壁面(型)配置〉、書架を平行に並べていく〈並列(型)配置〉、書架を壁面と、その壁面に対して直角とに組合わせて配置し、凹型の空間(アルコーブ:alcove、または凹室、入込室ともいう)を作る〈アルコーブ型配置〉、書架を放射状に配置する〈放射型配置〉の4種類があるが、実際には利用目的に合わせて、これらを適当に組合わせて配置することが多い。なお、アルコーブ型配置は2組以上連続させることも多く、その場合には櫛(くし)型配置ともいう。
壁面型 (壁置き型)
並列型 (中置き型)
アルコーブ型(櫛型)
書架間隔 適用箇所 書架間における利用者・館員の行動など 1.2 m 閉架実用 最小 最下段の資料を取り出す際には膝をつく 1.35 閉架常用 最下段の資料を膝を曲げて取り出すことができる 1.5 利用者の入る閉架
開架実用 最小接架している人の背後を自由に通行できる 1.65 開架実用 接架している人の背後をブックトラックが通行できる 1.8 開架常用 人と車椅子がすれ違うことができる 2.1 利用者の多い開架 車椅子同士でもすれ違うことができる 2.4 利用者の多い開架 下段が突き出している書架が使用できる
ライブラック 直立型 ライブラック 傾斜型 木製雑誌架 展示式雑誌架
木製閲覧テーブル 木製キャレルデスク 閲覧椅子 木製閲覧椅子
図書館内で特定の資料を識別し、その資料の排架されている位置を示すための記号。分類排架されている場合は一般に分類記号と図書記号からなっている。所在記号、請求番号、排列記号、コール・ナンバーなどともいう。【以下、略】
分類項目を簡潔に表す符号。分類体系やその順序を示し、文献や資料の主題を表すとともに、図書記号を伴って請求記号として資料の書架上の位置を決定するものである。【以下、略】
同一の分類記号をもつ図書を排列・検索の便宜のために個別化し、順序づける目的で与える記号。ブック・マーク (book mark) ともいう。文字のみ、数字のみ、および文字と数字の組合せによるものの3種があり、分類記号とともに〈請求記号〉または〈所在記号〉を構成する。図書の受入 (うけいれ) 順に一連番号を与える受入順番号方式、同一著者の著作をまとめるための著者記号の方式、出版年順による年代記号の方式などがあり、大図書館ではこれらを組み合わせて用いることが多い。【以下、略】
図書記号の一種で、同一分類番号が付けられた図書を著者名の順に排列するための記号。同一主題の同一著者の著作を書架上で集中化させることができる。多くは著者名の初字 (1ないし2~3字) と数字との組合せで構成されているので、著者番号ということもある。【以下、略】
夏目漱石 | 宮澤賢治 | シェイクスピア | |
カタカナ1文字 | ナ | ミ | シ |
カタカナ2文字 | ナツ | ミヤ | シェ |
ローマ字1文字 | N | M | S |
「日本著者記号表」 | N58 | Mi89 | Sh12 |
図書館資料は主題により分類し、すべての資料を一元的に分類順に排架することが原則であるが、管理上、利用上のさまざまな観点から、一般の図書とは別にして配置・排架すること。このように排架されているものを別置資料、別置図書などという。【以下、略】
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